ルリユールはフランスで開花した装丁文化。一冊一冊、時間をかけてじっくり丁寧に書物を製本していく。寡黙な装丁職人(ルリユール)の平井本と、彼女に淡い想いを寄せ、店の切り盛りを手伝う年下の少年・三葉薪。実は遠縁の関係にある彼らの元には、今日も訳アリの書物が持ち込まれる……。